2015-08-17

イワイトゴケ

 この記事は 2017.2.7.に写真を加え、文も加筆訂正しています。


 上はシノブゴケ科のイワイトゴケ( Haplohymenium triste )でしょう。 樹幹についていました。


 葉は湿ると枝に対し90°近くまで開きますが(上の写真の左)、乾くと枝に密着します(上の写真の右)。


 枝は葉を含めて 0.3~0.5mmです。


 葉は上のような倍率ですと、円頭と鋭頭が混じっているようですが・・・


 上の写真のように拡大すると、鋭頭に見えた葉先も尖ってはいません。




 葉は長さ 0.5~1mmで、卵形の基部からやや急に細い舌状に伸びています。 中肋は透明で、葉長の1/2ほどの所で終わっています。


 上は葉の先端付近です。 葉身細胞にはパピラが見られます。


 葉身細胞は方形~六角形で、幅は 8~12μmほどです。

(2015.8.7. 富田林市 錦織公園)

◎ 本種はこちらや、こちらには蒴の様子も載せています。 また、本種によく似た同属のコバノイトゴケはこちらに載せています。