2015-08-05

ミノゴケ


 写真は石垣にくっついていた、タチヒダゴケ科のミノゴケ( Macromitrium japonicum )です。 葉は乾くと、上の写真のように強く巻縮します。


 湿らせると上のようになります。


 葉は披針形で全縁、鈍頭で、中肋は葉先に達しています(上の写真)。



 葉身細胞は方形~六角形で、数個のパピラがあります(上の写真)。

 和名の「ミノ」は蒴の帽に生える長毛を蓑に見立てたものでしょうし、属名の Macromitrium も、ギリシャ語の macro(大きな)+mitria(帽子) 由来で、蒴の帽の大きさからでしょうが、この場所のミノゴケには胞子体はみつかりませんでした。

(2015.8.5. 兵庫県川西市笹部)



(以下、2105.8.16.追記)

 胞子体に上記の蒴帽をつけたミノゴケがありましたので、その写真を下に載せておきます。


(2015.8.7. 富田林市 錦織公園 樹幹に着生)

◎ この帽の毛が美しく広がった様子はこちらに載せています。