2016-01-19

ゲジ


 地面に置かれた材の下にいたゲジ Thereuonema tuberculata (通称「ゲジゲジ」)、素早く走り回るので、白い容器に入れ、やっと動きが止まったところを撮影したのが上の写真です。 左の触角は途中で切れていて、右の触角は口で咥えてお掃除中です。 上の写真のゲジは、頭を除いた胴体は7節あるように見えますが、実際は下の写真のように14節あり、歩肢は13対あります。
 ゲジは幼体では胴体の節や歩肢の数が少なく、成長に伴って節や歩肢の数を増やし、成熟個体の胴体は16節で歩肢は15対ですから、写真の個体は成熟一歩手前の幼体なのでしょう。
 ゲジは2年で成熟し、寿命は5~6年とされています。


 上はガラス瓶に入れて腹面を撮ったものです。 瓶に砂粒などがたくさんついていて、分かりにくくなってしまいましたが、胴体の節の数や歩肢の数は確認できます。

 ゲジやムカデなどの多足類の分類学的な関係はこちらに載せています。
 ゲジの仲間(ゲジ科)は、日本ではゲジとオオゲジの2種が確認されています。 ゲジの体長は成熟しても3cmほどですが、オオゲジの体長は7cmほどもあります。

(2016.1.16. 堺自然ふれあいの森)

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