2014-09-11

ナガコバチ科の一種など

 載せるのが遅くなりましたが、アカメガシワの葉についていたカメムシの卵を8月6日にみつけ、持ち帰っていました。 8月25日つまりモントリオールに出かける前日の夜、持って行くカメラ小物の準備と併せて整理していた時に、この卵から寄生蜂が羽化しているのに気付きました。 見える所には置いていたのですが、小さい蜂で気付かなかったようです。 羽化から時間が経過していたようで、全て死に絶えていました。

蜂が脱出した後の卵殻 複数の穴の開いているものもあります

 蜂をよく見ると、少なくとも(注)3種の蜂が混ざっています(下の写真)。 これも驚きでしたし、そのうちの1種は美しいナガコバチ科でした。
 (注) 3種を下のように並べようと、ブロワーの風で移動させていたのですが、誤って他の個体を吹き飛ばしてしまいました。

3種の蜂 体長は左から 1.3mm、2mm、0.8mm

 上の写真を撮った頃にはもう日付も変わっていました。 まだ出発の準備も終わっておらず、あせりながら、この大きさでは深度合成しておかなければと、枚数も少なくして急いで撮影を始めたのですが、当然のことながら、いい結果は得られませんでした。 これくらいの大きさの深度合成は、やはり落ち着いて時間をかけてやらなければいけないようです。



 上は体長約2mmの蜂で、ナガコバチ科の一種でしょう。


 上は体長約 1.3mmの蜂、角度を変えて撮影しようとして、誤って触れて紛失してしまいました。 コガネコバチ科のようにも思えますが、この写真だけからではよく分かりません。
 おちゃたてむしさんから、これはナガコバチ科のオスで、3~4枚目の写真のものと同種かもしれないとのコメントをいただきました。 おちゃたてむしさんのこちらのAnastatus属のオスと、色も体長もよく似ています。


 この体長約 0.8mmの蜂も、上と同様、途中で紛失してしまい、トビコバチ科のようにも見えますが、よく分かりません。


1 件のコメント:

左木山祝一 さんのコメント...

おちゃたてむしさん、ありがとうございます。
2番目のハチは、たしかにおちゃたてむしさんの Anastatus sp. のオスによく似ていますね。何種類も寄生しているのも不思議で、同種だと1種減ることになり、それだけでも納得できます。
タマゴクロバチが出た跡のように見えるのは、私も気になっていました。やはりそうなんでしょうね。
ほんとうに謎だらけです。それで、こんなひどい写真ですが、記事にしておこうと思った次第です。
焦って惜しいことをしました。