2015-01-04

ヒメハナカメムシの一種


 ケヤキの樹皮をめくったところ、上のような状態で、2種の小さなカメムシがいました。 右側はこれまで何度も見たことがあり、ブログにも何度か載せている(こちらなど)クロハナカメムシですが、左側は同じハナカメムシ科のヒメハナカメムシの仲間で、初登場だと思います。
 この仲間の同定には脚の色も大切です。 下はクロハナカメムシの方にピントが合っていますが、ヒメハナカメムシの脚の色は下の写真の方がよく分かります。


 下は上と少し離れた場所で 2013.11.26.に撮ったものですが、たぶん同種だと思います。


 ヒメハナカメムシの仲間も種の同定が難しいようです。 日本植物防疫協会研究所の高木一夫氏による「天敵ナビゲーター」に日本産ヒメハナカメムシ類各種の概観や検索表などが載せられている(こちら)のですが、これを見ても、写真のヒメハナカメムシの種を同定することはできませんでした。 ヒメハナカメムシ類は生物農薬としてよく使われていますので、同じ系統のものの個体数をたくさん増やしていくうちに、もしかしたら今までのものとは形質が少し変わったものも出てきているのかもしれません。

(3枚目を除き、2014.12.24.に堺市南区鉢ヶ峯寺で撮影)

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