2015-07-16

ギンゴケ


 上は近所の道路のアスファルトの隙間に生えていたギンゴケですが、胞子体を付けていたので、持ち帰って撮影しました。


 胞子体は茎の途中から出ています(上の写真)。


 このギンゴケは乾いた状態でしたが、葉は縮れていません(上の写真)。 葉の先は尖り、先端部は透明です。 この透明な部分が銀色に見える原因となっています。 葉における透明な部分の占める割合は環境によって変化するようで、こちらにはほとんどまっ白に見えるギンゴケを載せています。

 葉は放射状についていて重なっていますので、1枚の葉を取り出して見ようとしたのですが・・・


 茎を覆っている小さな葉を茎から切り離そうといじくりまわしているうちに、葉はズタズタになってしまいましたが(上の写真)、どうにか1枚の葉の全形は分かるでしょう。 どうせ葉は中凹みになっていますので、きれいな形のまま顕微鏡にかけるのは無理だとあきらめています。 中肋は先端に達していません。
◎ 裂けることなく撮れたギンゴケの葉はこちらに載せています。


 上は中肋付近の葉身細胞を撮ったものです。

(2015.7.3. 堺市南区高倉台)

◎ ギンゴケの無性芽についてはこちらに、ホソウリゴケと接して群落を形成している様子はこちらに載せています。