2015-11-21

アメリカイヌホオズキ


 大阪府堺市では、イヌホオズキの仲間(「○○イヌホオズキ」の名前のもの)が、イヌホオズキ、テリミノイヌホオズキ(以下「テリミ」)、アメリカイヌホオズキ(以下「アメリカ」)、オオイヌホオズキ(以下「オオ」)、カンザシイヌホオズキ(以下「カンザシ」)の5種が記録されています(中山,2008:堺植物同好会会誌)。
 花と実のそろっていたアメリカイヌホオズキがありましたので、この機会にアメリカイヌホオズキの特徴をきちんと確認しておくことにしました。



 2枚目の写真の黄色の矢印のように、花序が葉腋ではなく茎の途中から出ているようにみえるのは、ナス科によく見られる特徴です。 花は白色~薄紫色です。 たぶん最初は白色で、時間が経つと紫がかってくるのだと思います。 イヌホオズキやテリミでは紫色は出ません。
 葉には浅い鋸歯が見られます。 他に鋸歯が見られるのはカンザシくらいです。


 果実は熟すと黒く、光沢があり、垂れ下がります。 イヌホオズキの実には光沢はありません。 果実のつき方(=花のつき方=花序)は散形です(=1点から八方に出ます)。 オオやカンザシも散形ですが、カンザシの果実は上向きにつくものが混じります。


 上は果実をつぶしたところです。 種子の数がよく分かるように、果肉を水で薄めて広げています。 アメリカの1つの果実にある種子は 60~120個です。 上の写真のものでは 92個でした。 こんなに多いのはアメリカとオオくらいで、他は 20~60ほどです。
 イヌホオズキの仲間の果実には、種子以外に、種子より小さな球状顆粒と呼ばれるものが存在する場合があります。 上の写真の果実には4個ありました(写真には3個写っていて、1個はプレバラート上です)。 アメリカの1果実中の球状顆粒は 0~4個で、オオでは 4~10個ですし、イヌホオズキには無く、他はアメリカと同様です。


 上は球状顆粒(左)と種子(右)を並べて撮ったものです。

(2015.11.10. 堺自然ふれあいの森)

※ アメリカイヌホオズキはこちらにも載せています。


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