2016-07-07

ヘビノネゴザ


 写真はヘビノネゴザ Athyrium yokoscense です。 株立ちで軟らかそうな印象の葉が茂るので、蛇がその真ん中で塒(とぐろ)を巻いて昼寝でもしているイメージからの名前でしょうか。 何年も同じ所から葉を出すので、古い葉が下の方にたくさん見えます。


 上の写真のように斜面にも生えます。


 ソーラスは葉縁寄りにつきます。 鋸歯の鋭さも特徴のひとつです。

 ところで、ヘビノネゴザは「カナヤマシダ」とも呼ばれていて、重金属を多く含む場所でよく見られます。 重金属は植物の生長を阻害します。 ヘビノネゴザはポリフェノールを多く持っていて、この物質が金属イオンと結びつくキレート作用により重金属の毒性を緩和することで、他の植物の生長が阻害される環境でも生きられるのではないかと思われます。
 上の3枚の写真は同じ場所で撮っています。 前に、鉄イオンを多く含む所でも生きられるイワマセンボンゴケや、銅イオンを多く含む所でも生きられるホンモンジゴケを載せましたが、写真の場所では、これらのコケの大きな群落が見られました、 写真に写っているコケの多くも、これらのコケです。

(2016.6.15. 大阪府豊能町 初谷)

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