2017-04-07

ヒメイサワゴケ



 ヒメイサワゴケ Syrrhopodon fimbriatulus は上の写真のように暖地のスギの根元や樹皮の割れ目に育ちます。


 葉の長さは1~3mmです。 葉先には褐色の無性芽をつけています。


 葉は広披針形で、中肋は葉先に達しています。 基部は中肋の左右に網目状組織が広がります。 また、葉縁には透明な舷があります。


 葉身細胞の背面には1個の背の高いパピラがあります(上の写真)。 下はこのパピラが各細胞の中央に1つずつあることを示すために、ほぼ同じ所をピントを少しずらして撮ったものです。 なお、上と下のような写真を深度合成しても、像が同一面に重なるだけで、立体的に見えることはなく、かえって分かりづらくなります。


 パピラの多くは1本角ですが、パピラの先端が2つに分かれたものも混じっています。 同属のカタシロゴケにもパピラはありますが、場所は葉身細胞の上端ですし、丸みを帯びたパピラで目立ちません。


 葉鞘部の肩には単細胞の長い透明な刺があります。 上の写真はこの部分を撮ったものですが、葉が上下に波を打っていたので、上にも下にもピントを合わせるために8枚の写真を深度合成しました。 結果、刺の並んでいる様子はよく分かるようになったのですが、中肋の部分は上下関係不明の細胞が重なって写っています。


 上は葉の先端部分です。 中肋の背面にはたくさんの刺が見られます。

(2017.3.25. 徳島県海部郡海陽町相川)

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