2017-10-12

ヤマトサンカクゴケ


 写真はヤマトサンカクゴケ Drepanolejeunea erecta でしょう。 黄緑色で、やや光沢があります。 樹幹についていました。


 背片の長さは 0.3mmほどです。


 上は腹面からの顕微鏡写真です。 背片の縁は微鋸歯状です。
 腹片の長さは背片の1/2ほどです。 腹片の輪郭にフォーカスを合わせていますが、腹片の歯牙は写っていませんし、腹葉もほとんど分かりません。


 上は腹片の歯牙にフォーカスを合わせています。 歯牙は「く」の字または「へ」の字形をしています。


 上は腹葉です。 1/3までV字型に2裂し、裂片は三角形で、基部は3~5細胞幅です。



 葉身細胞はトリゴンが大きく、細胞壁は中間肥厚しています。 油体は微粒の集合で、平凡社の図鑑では楕円体となっていますが、円形のものも多く見られました。

(2017.10.4. 奈良県 川上村)

◎ ヤマトサンカクゴケはこちらにも載せています。


0 件のコメント: