2018-01-22

ヤマトチョウチンゴケ?




 高野山の石碑の上で育っていた雪中のチョウチンゴケ科、蒴柄は長く、匍匐茎と直立茎があり、後に書くように葉縁の歯は単生ですので、ツルチョウチンゴケ属 Plagiomnium には間違いないと思うのですが・・・


 地表を匍匐する茎から直立茎が出て、直立茎の上部から新しい匍匐茎が出ています。


 上の直立茎の長さは3cmほどです。 写真は略しますが、苞葉の長さは6mmほどありました。


 葉は葉先が鋭頭で、葉縁の歯は葉の上半部のみにあります(上の写真)。 このことから、写真の種はツボゴケ、コツボゴケ、ヤマトチョウチンゴケのいずれかでしょう。 さらに、葉は倒卵形で、葉先から1/3ほどの所が最も幅広くなっていますので、ヤマトチョウチンゴケ P. japonicum のように思うのですが、それにしては少し小さいようですし、蒴柄はしばしば1茎に3本くらいつくという平凡社の記載のような傾向も見当たりません。


 上の写真では中肋が葉先に届いていませんが、下は中肋が葉先に届いています。


 平凡社の図鑑ではツボゴケやコツボゴケの中肋は葉先に届き、ヤマトチョウチンゴケの「中肋は葉先に届かない。」となっています。


2018-01-21

ケチャタテの一種の羽化


 上は羽化したばかりのケチャタテの一種でしょう。 ヤツデの葉の裏にいました。


 上の写真では翅が短く見えますが・・・


 翅は途中から垂れ下がっているため、上から見ると短く見えます。

(2018.1.15. 堺市南区槇塚台)



2018-01-19

ミズムシ2種

 今回は「ミズムシ」と呼ばれる生物についてです。 白癬菌による感染症の俗称は通常は「水虫」と漢字表記されますので除外するとして、ここでは全く別の2種類のミズムシをとりあげます。


 上は水生昆虫で、カメムシ目ミズムシ科の一種です。(撮影 : 2017.7.11. 堺自然ふれあいの森)
 ミズムシ科の昆虫は日本では 30種ほどが知られています。 水生カメムシ類の多くが獲物を捕らえて体液を吸い取る捕食者であるのに対し、ミズムシは口吻が短く、多くは藻類などを食べています。



 上は昨日載せたアオハイゴケについていたワラジムシ目のミズムシ Asellus hilgendorfi です。 昨日の2枚目の写真にも写っています。 ワラジムシやフナムシに近縁ですが、淡水中に棲むのは本種だけのようです。 アオハイゴケにたくさんついていましたが、コケを食べるというよりは、コケの古くなって腐りかけている葉やデトリタスを食べているのでしょう。

2018-01-18

アオハイゴケ


 高野山奥の院への参道の一角、墓石に囲まれ、湧き出る地下水を利用した?手水鉢がありました(上の写真)。 小さな小さなトレビの泉のように硬貨が投げ入れられています。
 水中に繁茂しているコケが気になって近づいてみると・・・



 寒い冬の冷たい水の中で光合成を行い、盛んに気泡を発生させています。 葉を見ると、ヤナギゴケカワゴケなどのように細長くありません。 葉形からアオハイゴケかと思いましたが、私がこれまで見たアオハイゴケの群落は、渓流のすぐ近くであったり、水飛沫のかかる岩の上であったりで、少なくとも群落の大部分は水中に没してはいませんでした。
 気になったので、手水鉢の掃除を少し手伝うという勤労奉仕精神で (^_-; このコケを少し持ち帰り、顕微鏡観察すると・・・


 どの葉もよく汚れていましたが、葉の縁には全周に小歯があり、やはりアオハイゴケ Rhynchostegium riparioides の葉でした。 平凡社の図鑑で確認しても、「渓流近くのぬれた岩上にしばしば暗緑色の大きな群落をつくる。」とあり、水中のことは書かれていないのですが、間違いないでしょう。
 汚れ方も気になって調べてみると・・・


 葉についているものの大部分がイチモンジケイソウ Eunotia sp. でした。 これも葉が長く水中にあったことの証拠になるでしょう。

(2018.1.10.)

2018-01-17

ヒメバチ科の一種




 ヤツデの葉の裏にいたヒメバチ科 Ichneumonidae の一種です。 体長は 2.4mmでした。

(2018.1.4. 富田林市 錦織公園)