2017-09-25

マルボシヒラタヤドリバエ



 上はマルボシヒラタヤドリバエ Gymnosoma rotundata(別名 マルボシヒラタハナバエ)のオスです。 イタドリの花の蜜を吸いに来ていました。 和名のとおりの寄生バエで、幼虫はシラホシカメムシ類や、チャバネアオカメムシなどの果樹に害を及ぼすカメムシ類に寄生します。


 上はメスです。 オスの胸部背面は前半が黄金色ですが、メスの胸部背面は肩部を除いて黒一色です。


 上もメスです。 ピントがあまいのですが、体の掃除中で、ちょうど口吻を伸ばしているところが撮れたので、載せておきます。

(2017.9.23. 和泉市 槇尾山)

2017-09-24

ジャバウルシゴケ


 上は、表面が濡れていて、フラッシュの光が反射してしまい、いい写真ではありませんが、ジャバウルシゴケ Jubula hutchinsiae ssp. javanica のようです。


 岩にぴったりくっついていたので、岩から剥がす時にかなり傷めてしまいましたが、上は腹面から腹片にピントを合わせて撮っています。 背片は先端が尖っています。 腹葉は深く2裂し、この腹葉と紛らわしいのですが、小さな細い三角形の腹葉があります。


 上は顕微鏡で撮った4枚の写真を深度合成したものです。 腹葉の裂片の先も腹片の先も歯のように尖っていますし、腹葉も腹片も側縁は所々張り出していて、変化の余地がありそうな姿をしています。
 前に載せたジャバウルシゴケの腹片は鐘型をしていて(こちら)、上のような尖った三角形ではありませんでした。 今回観察したジャバウルシゴケには鐘型の腹片は無いのか探してみると・・・


 ほんのわずかですが、鐘型の腹片もありました(上の写真)。


 上は葉身細胞です。 トリゴンは小さく、油体は紡錘形~楕円形をしていて、微粒の集まりだと思われますが、粒子が細かすぎるのか、均一に見えます。

(2017.9.13. 京都市 西芳寺川)

2017-09-23

ヒメクジャクゴケの群落をフォーカスブラケットモードで


 深度合成は群落を撮る場合にも使えます。 上はヒメクジャクゴケ Hypopterygium japonicum の群落ですが、TG-5のフォーカスブラケットモード(注1)で撮った20枚の写真をCombineZPで深度合成して作成しました。 作成した写真は4000×3000で、そのまま載せてもよかったのですが、あまりにも大きすぎるかと思い、ここでは1600×1200にしています。 PCの大きな画面をお持ちの方は拡大してご覧ください。 隅々までピントが合っているのがお分かりいただけるでしょう。
 1600×1200で見ていただくには、写真上でクリックし、写真だけが表示された状態の写真上で右クリックし、「画像だけを表示」を選択し、表示された画像上でさらにクリックすると、本来の大きさの写真をスクロールバーを使って見ていただけるようになります。
 元に戻る場合はブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。


 この写真を見て、どのような感想をお持ちでしょうか。 下の写真と比較してみてください。


 上は深度合成に使った20枚の写真のうちの1枚ですが、自然と左方のヒメクジャクゴケに注目することになると思います。
 良い写真とは余計なものを削ぎ落とし、いかに“主役”を引き立たせるかだと言われています。 “主役”をはっきりさせることで、その“主役”をしっかり見ることになります。 “主役”がはっきりしない写真は散漫な印象を与えてしまいます。
 フォーカスブラケットには、このように、ピントを少しずつずらした写真を撮っておいて、そのうちのいちばん気に入った写真を選ぶという活用方法もありますし、たくさんの写真のうちの数枚だけを選んで深度合成するという方法も可能です。

 上の2枚の写真、ヒメクジャクゴケの群落というものをしっかり見ようとするのか、ヒメクジャクゴケそのものをしっかり見ようとするのかで、どちらが良い写真かが決まってくるのではないでしょうか。 どんな場合でも隅々までしっかりピントの合った写真がいい写真だとは限らないと思います。
 撮る側からすると、要は何を撮りたいのか、写真で何を伝えたいのかを明確にすることでしょう。 何を撮りたいのかという「意志」が先にあり、その次に、それを撮るにはどうすればいいのかという「方法」があるのだと思います。

(ヒメクジャクゴケは 2017.9.23.に大阪府和泉市の槇尾山で撮りました)

◎ ヒメクジャクゴケの細部のつくりはこちらに載せています。

(注1)【 TG-5 のフォーカスブラケットに関して】
 フォーカスブラケットとはピントを少しずつずらせて連続して撮影する機能です。 TG-5 では顕微鏡モードのサブモードで FokusBKT を選択し、MENUボタンを押して撮影メニュー2の「Fokus BKT」を On にすると、1度のシャッターで何枚の写真を撮るのか(撮影枚数)と、ピントをどれくらいずらして撮っていくのか(フォーカスステップ)を、それぞれ3段階から選択できます。

2017-09-22

コミミゴケ


 前回のシゲリゴケに続いてのマメヅタの葉についているコケ、今回はコミミゴケ Lejeunea compacta です。 枝分かれが少なく、細長い紐状になって這っています。 重なって連なっている葉は三角形に近い形をしています。


 上は腹面から見ています。 腹片は背片の1/2ほどの長さがあります。 腹葉は存在するのですが、茎と重なり、ピントも合っていないので、上の写真ではその存在がほとんど分かりません。


 背片、腹片、腹葉の様子が分かる写真を撮ろうとしたのですが、ゴミが多い試料で、上のような写真しか撮れませんでした。 この写真ではよく分からないので、上の写真を解説した図(ゴミや気泡は書いていません)を下に載せておきます。


 仮根は束になって腹葉の付け根付近から出ています。 背片よりも大きな腹葉の先端は1/2~1/3まで2裂しています。 撮る角度にもよるのでしょうが、上の図では腹葉の丸みが感じられませんので、下に腹葉を真上から撮った写真(これもゴミが多いですが・・・)を載せておきます。


 腹葉の側縁は全縁です。 腹葉の基部にはピントが合っていませんが(ピントが合ってもゴミで見えませんが)、基部の両端は茎に耳状についているようです。


 上は葉身細胞です。 油体は円形~楕円形です。

(2017.9.13. 西芳寺川)

2017-09-21

ヤノトガリハナバチ




 写真はハキリバチ科のヤノトガリハナバチ Coelioxys yanonis のメスだろうと思います。 キツネノマゴの花に来ていました。
 労働寄生するハチで、寄主としてはスミスハキリバチが記録されています。

食事を終えてひと休み

(2017.9.8. 堺自然ふれあいの森)