2017-10-02

堺市のコシダと西表島のコシダ

 コシダの葉を理解するために、シダの葉の一般的なつくりを見ておきます。


 上は光田重幸著「検索入門 しだの図鑑」(保育社)に載せられているトウゴクシダの葉の線画です。(赤い色は私がつけました。) 1枚の葉は葉身と葉柄からなり、葉身はたくさんの羽片に分かれています。 つまり上の図には2枚の葉が描かれています。


 上は堺自然ふれあいの森で撮ったコシダ Dicranopteris linearis ですが、コシダは数年かけて毎年1対ずつの羽片を展開していきます。 つまり上の写真は1枚目の赤く塗った部分に相当します。(よく分かるように周囲の葉を画像処理ソフトでぼかしています。) こちらではそのことを葉の展開の様子から見ています。


 上はやはり堺自然ふれあいの森でコシダを横から撮ったもので、これでやはり1対の羽片、つまりコシダの葉の一部です。


 上は沖縄県の西表島で撮ったコシダで(2017.4.19.撮影)、やはり1対の羽片です。 西表島ではここまで大きな羽片になるのかと驚きました。


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